放送出来なかったラジオネタ③
/ 院長の部屋
放送出来なかったラジオネタ③
先日、放送出来なかった
FMかほく「健康ラジオくん」。
話す予定だった内容を引き続き
お伝えさせていただきます。
タイトルは
「きっかけが分からない痛み」
前回の投稿で、
ギックリ腰の話を
させていただきましたが、
今回は
よくあるギックリ腰の
悪化パターンをお伝えさせていただきます。
僕としては、
「なんで、こんなわざわざ悪化するようなことされたんだろ?」
と思ってしまう事例なのですが、
年に数回は必ずこのような方がいらっしゃる、
よくあるパターンです。
お正月に来院された看護師の女性の事例です。
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年末に、仕事がハード過ぎたせいか
仕事から帰宅して、家に着くなりピキッ。
ギックリ腰になりました。
翌日は全く動けず、
家で安静にして、ずっと寝て休んでいました。
次の日。
歩くのも、昨日よりはマシに。
でも、痛いし、辛い。
不憫に感じた優しい旦那さんが
痛みを少しでもラクにしてあげようと
腰や背中を指圧してくれました。
ビキッ。
その日から2日間は、
まともに歩けなくなりました。
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こういうパターン、
非常に多いんです。
色々お聞きすると、
旦那さんが、
奥さんの辛い姿を見ると
「何かしてあげなくては」と思い、
されてしまうんですよね。
で、
だいたい旦那さんは、
銭湯のマッサージなどで
強く指圧されて、
腰がすごくラクになった経験があるので、
奥さんに同じことをしてあげたいって
思うみたいなんですね。
確かに、
ギックリ腰のときに、
腰の筋肉を触るとパンパンに張って
「カタく」なっているため、
押せばいいのかな?と思ってしまうのも
無理はありません。
なぜなら、
銭湯で指圧やマッサージを受けて
気持ち良さを感じる方は、
だいたい、
「お客さん、カタいですねー」
と言われているはずだからです。
ここから、大事な情報です。
腰の筋肉が「カタい」は、
大きく2種類の状態に分かれます。
①ギックリ腰のような
パンパンに張ってる「カタい」
②肩こりのような
カチカチに固まってる「カタい」
この2つは、筋肉の中で起こっている現象がまったく違います。
すいません。難しいですよね。
要は、
①のパンパンの「カタい」は、
強く押すと悪化リスクが高い。んです。
もっと言うと、
痛い場所が広がるリスクもあります。
難しい話になるので、
『パンパンに張ってるギックリ腰のときみたいな「カタい」筋肉は強く押すと悪化リスクがある』
それだけ、覚えていただきたい。んです。
で、
①のパンパンの「カタい」は、
数日でパンパンに張ってる状態が
徐々に勝手に緩和していきます。
だから、ギックリ腰は、
4〜5日、安静にして休んでいるだけで
勝手に良くなったりするワケです。
ラジオネタは
今日で最後ですが、
参考になれば幸いです。
そして、
せっかくの優しさが
良い形で出ればいいなーと思います。
最後までお読みくださり、
ありがとうございます^_^